Design - Kyoto, Kyoto Prefecture, Japan
Founder, Director, Innovative Integrator, Editorial Networker
Founder, Director, Innovative Integrator, Editorial Networker
自然に相い、歴史を尚び、文化と躍る。 「我々はどこからきたのか、我々は何者か、我々はどこへ向かうのか。」ポール・ゴーギャンの絵画のタイトルにあったこの問いが、今ほど切実に疼くほどの痛みを伴って我々に問いかけている時代はないのかもしれません。そんな不確かな、不安定な、先の益々見えにくい時代であるからこそ、皆が立ち止まって自分自身を見つめれる場、自分自身と向き合える場、そして出会った仲間たちと同じ共通意識をもち、共に共創していける場。そんな『場』を、われわれは世界中の同士と創造していきます。われわれがいま一番失っているのは、外示してくるものの圧倒的なプレッシャーによってそれぞれの「内なる神」の声が聴こえなくなっているということです。内示してくるものが衰えると、「ひらめき」も乏しくなります。つまり直感が鈍るのです。インスパイアの源はエンシオス(entheos)、情熱を意味する" enthusiasm" の語源にあたるギリシア語です。これは「インスピレーション」の語源でもあります。生物学者でもあり、国連人間環境主義のアドバイザーを務め、" Think globally, Act locally" の言葉でも有名な、ルネ・デュボスはこう言っています。『われわれには本来、「内なる神」としてのインスピレーションが潜在していて、このインスピレーションを取り出すことが人間の精神の力であり、魂(ソウル)や霊(スピリット)が出入りしていた。インスピレーションが跳ねていたのだ。』僕は、この本来の人間に備わった力を呼び覚ます『場』、エンシオス(インスピレーション)の神を出入りさせる『場』こそ今の時代に、今後の時代に求められているのではないだろうかと直観したのです。世界は繋がっている、ならその関係性を切り離さず、相互にインスピレーションを受けたり放ったりする『場』。それぞれに眠る『内なる神』、それぞれが持ち合わせている『無限の可能性』を呼び覚ます『場』。そんな『場』を迸らせるのです。