阪神淡路大震災の遺児孤児のケアーハウス 小型民間児童館 「浜風の家」は、震災を機に多くの方々の寄付によって建てられ、社会福祉法人のぞみ会が運営する児童厚生施設です。 阪神・淡路大震災の遺児・孤児・被災児のための心のケアーハウスとしての機能とあわせて児童館としての役割を担っています。 概要・理念 浜風の家は震災遺児や孤児ら心の傷を受けた子どもたちを支える心のケアハウスで、 阪神大震災から4年を迎える17日開設しました。舞台監督の山形裕久さんが発案し、作家、藤本義一さんらの呼びかけで全国から支援を募りました。建材は奈良県十津川村の人たちから提供され、多くの善意が一つの結晶となりこの施設がうまれました。 建物は、約400平方メートルのべんがら色のログハウス風の木造二階建て。海に面したオープンデッキ、自由に絵画や工作のできるアトリエ、童話や児童書のそろった図書室、 インターネットができるコンピューター室、相談室などを備え、子どもたちが自由に遊べるスペースを広くあります。さまざまのなイベントも行われており、普段は地域の児童館としての役割もあり、子どもが集う、駆け込み寺でもあります。 玄関前にはカーネーションの花を持つ少女の代理石像「きぼう」が据え付けられています。 これは兵庫県宝塚市の彫刻家カミロ・ボニーヤさんが一年かけて制作したもので、亡くなった肉親に、元気な姿を報告しているというイメージで、「子どもたちに勇気と希望を」というメッセージがこめられています。 児童福祉法第40条の理念に基づき、子ども達にのびのびとした空間と自由な時間を提供し、子ども達が自ら進んで遊び、学び、また創作活動等を通して自らを 発見し、豊かな人間性の育成を図ることを目的としています。また、子どもたちが友だちと一緒に夢中になって遊ぶことからうまれるカタルシス(浄化作用)効 果に着目して、日々の運営に努めています。